【結婚相談所の罠】結婚相手への理想が強すぎると結婚できない!?

結婚相談所では、自分が望む条件の結婚相手を探すことができる

こういう売り文句を、結婚相談所のホームページや広告などで見る機会は多いと思います。

結婚相談所を長年運営している身としては、相談所のメリットをたくさん知ってもらって、
素敵な結婚相手と巡り合ってほしいという気持ちはものすごくあるのですが、

「結婚相談所なら自分が望む条件の理想の結婚相手と結婚できる!」と皆さんに思い込ませてしまうのは、ちょっと危険だなと感じています。

「希望条件に合う人を探せる」というのは、単に検索できるという意味で、
当然ですが、そういう相手と必ずしも結婚できるわけではないからです。

理想の結婚相手のイメージは誰のもの?

結婚相談所で婚活を頑張る皆さん、またこれから頑張ろうとしている皆さんは、結婚や結婚相手に対する理想はありますか?

例えば、

  • なんでも話し合えて、楽しいことも辛いことも分かち合える夫婦になりたい。
  • 父と母のような家族を作りたい。

とても素敵な目標だと思います。

また、

  • イケメン(若くて可愛い女性)と結婚したい
  • 年収はこれくらいあってほしい
  • 料理上手な人がいい

など、お相手に求めたい理想もあるでしょう。

結婚(相手)に対する理想というのは、実は

  1. 「こんな人と結婚したい」という理想
  2. 「こんなパートナー関係を築きたい」という理想

の2つからできています。

大抵の人にとっての理想の結婚相手像というのは、この①と②の理想が混ざった状態です。

ただ、カウンセリングでお話を聞いていると、

①「どんな人と結婚したい」という理想はどんどん出てくるけど、②「どんなパートナー関係を築きたい」という理想があまり見えてこない人がおられます。

これは結婚に対する理想と「自分にとっての結婚」が結びついていない状態です。

キラキラした王子様のようなお相手像はあるのに、その隣に自分はいないような状態ですね。

なぜそういうことが起きるのでしょう。

自分自身の結婚生活がまだイメージできていないなかで、世間一般の声、おそらくご家族や友人や親類の方、職場の人、テレビやSNSなどで聞こえてくる「こんな人と結婚できたら素敵だよね」「こういう人は結婚相手としてダメだよね」というイメージが、先に刷り込まれてしまっているからです。

「なるほど、そういう人と結婚出来たら幸せなんだろうな」というくらいの他人軸の感覚が、いつのまにか自分が理想とする結婚相手像になってしまっているんです。

だから理想の結婚像と言う割にはつかみどころがなく、何よりお話を聞いていても、その人の結婚生活という感じがしません
どこかの芸能人の結婚の話でもしてるのかな?という印象を受けてしまいます。

では、そういう(自分自身から離れた)理想が強い状態で結婚相談所で活動すると、どういうことが起きるのでしょうか。

結婚相談所ゆえの難点?条件婚活の限界

冒頭に書いた結婚相談所の話に戻りますね。

結婚相談所では、確かに全国10数万人というなかから、さらにご自身の希望条件に合った人を絞り込んでお見合いの申し込みをすることができます。

MEMO 結婚相談所の条件検索

結婚相談所では、地域や年齢、職業、年収、学歴はもちろん、喫煙の有無や身長、婚歴、子どもがほしいか、血液型ほか、非常に細かい条件設定が可能です。

しかし、当然のことながら、「条件が合う異性にお見合いを申し込める」というのと、「実際に会える」「交際できる、結婚できる」というのはイコールではありません。

当然、お相手に対して過度な希望を持つことで、出会いの幅は、狭くなります

言い換えれば、せっかく婚活を始めたのに、結婚の確率を大きく下げることになりかねません。

そして大事なことがもう一つ。

仮に自分の理想どおりの方がいたとして、当然その人にも、パートナーに求めたい希望があります。

結婚相談所というプロフィールから入る出会いの場合、お相手が好条件であればあるほど、
お見合いの段階で断られてしまう可能性が高いんです。

だからお相手に求める理想が高くて婚活がうまくいかず苦しんでいる方は、条件婚活という、結婚相談所ならではのメリットでもありネックでもあるところにハマって、動けずにいるというわけです。

そういう場合はどうすればいいのか。

もう一度、自分自身の結婚をリアルに正直に見つめ直してみるんです。

結婚をかなえた会員様の例

以前ご成婚された当結婚相談所の会員様は、
最初年収に対するこだわりを捨て切れなかったので、ご成婚退会まで2年以上時間がかかりました。
その会員様が最終的にご成婚されたお相手は、平均的な年収の方。

成婚退会時、次のように話されていました。
「確かに、お金持ちの方が良かったかな?と、思うときはあるけど(笑)、
結婚の意味を考えたとき、この人は、自分を大事にしてくれそうな気がしたから」

すばらしい言葉だと感じます。

この女性は2年ちょっとの婚活を経て、自分にとっての結婚ってなんだろうということに本気で向き合い、そして答えを出せたんだと思います。

ちなみに、当結婚相談所ジュブレでは、従来の検索システムに加えて、会員様同士が条件や写真以外のところで知り合える出会いの方法を模索中です。
いずれ皆さんにお知らせできる時を楽しみにお待ちください(^.^)

理想と自分自身の結婚の折り合いをつける方法

自分の結婚相手はこんな人がいいんだ!と理想を描くのは悪いことではありません。
理想と自分のリアルな結婚生活との折り合いをつけていく作業が、婚活です。

具体的なやり方は、先ほど書いた

  1. 「こんな人と結婚したい」という理想 
  2. 「こんなパートナー関係を築きたい」という理想

のふたつがあるときに、①よりも②がたくさん出てくる状態にする、また、②→①の順番で考えるという方法です。

自分がこんな結婚生活を送りたいということを先に考えて、そのためにはどんなお相手がいいかなと考えると、結婚相手に本当に必要なことが見えてきます。

これは、頭の中でうんうん考えていてもなかなか答えは出ないという人も多いと思います。

一番は、いろいろな異性とお見合いをし、居心地を確かめていくことです。

出会いとお別れを繰り返すなかで、
自分はこういう人といるのが楽しいんだな、気負わずにいられるんだな、ということがわかるようになっていきます。

そして最後に、お相手を信用しないと、結婚自体が成立しません。

希望条件も大事でしょうが、自分をどれだけ大事にしてくれるかが大切。
ここを忘れないでくださいね。

投稿者プロフィール

中村哲男
中村哲男結婚相談所ジュブレ代表カウンセラー
福岡市天神の結婚相談所ジュブレの代表カウンセラー。
婚活カウンセラー歴16年。「早く結婚したい」「幸せな結婚がしたい」人々の悩みを解決し、元気にさせ、背中を押すのが役目。「ありがとう」の言葉が生きがい。福岡の街に幸せな家族を増やしたい。
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